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越前パラデシア周辺情報

匠の技を体験!福井で手に入れたい伝統的工芸品5選

雪が降っている間の内職として、古くから“ものづくり”が盛んにおこなわれてきた福井県。中でも伝統的工芸品は7品目、郷土工芸品は29品目と、国や県に認められた工芸品は、日本屈指の数を誇ります。

今回は、そんな福井県の“工芸”の魅力をクローズアップ。自分へのお土産や大切な方へのお贈り物にぴったりの工芸品をご紹介するとともに、実際にものづくりを体験できるスポットをご案内します。

 

【越前焼】”日本六古窯”にも選ばれた、素朴で頼れる食卓の顔


引用:えちぜん観光ナビ

2017年、日本遺産に認定された、陶磁器の代表格・日本六古窯。信楽焼や瀬戸焼などと共に、福井発祥の“越前焼”も選ばれています。その歴史は平安時代末期まで遡り、現在では200基以上もの古窯が見つかっています。

越前焼の魅力は、なんといっても日常使いしやすい丈夫さ高温焼成で焼き締めることで生まれるその硬さは、船で輸送する際、大変重宝されました。

その結果、北は北海道から南は島根県まで器が運ばれ、越前焼の良さは徐々に全国へと拡散。いつしか北陸地方最大の窯場へと発展し、現在、福井県内には約80の窯元が窯を構えています。

“越前焼発祥の地”とも言われる越前小曽原に建てられた「福井県陶芸館」では、越前の土を使って作る陶芸教室が大人気。お子様でも気軽に愉しめる“手びねり体験”と、本格的な“電動ろくろ体験”があり、陶芸家気分を満喫できます。

「陶芸はハードルが高い」という方には、絵付け体験がおすすめ。素焼きのお皿やカップに自由に文字やイラストを入れて、オリジナルの器を作ることができます。素朴で扱いやすい越前焼の器は、お料理好きな方へのプレゼントにもおすすめです。

◆福井県陶芸館
・住所:〒916-0273 福井県丹生郡越前町小曽原120-61
・電話番号(体験予約):0778-32-2174(受付時間 9:00~17:00)
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:月曜日(休日を除く)、休日の翌日(土・日・祝を除く)、年末年始
・公式サイト:https://www.tougeikan.jp/

 

【越前打刃物】世界の料理人たちが認めた、唯一無二の切れ味


引用:福井県公式サイト ふくいドットコム

刀匠・千代鶴国安(ちよづるくにやす)が、刀鍛冶に欠かせない美しい水が出る地を探し求め、越前・武生に辿り着いたのが、いまから約700年前。彼がこの地で作り始めた刀や農業用の刃物は、漆を求めて全国を行脚していた漆かき職人の手により日本各地で売りさばかれ、話題を呼びました。

材料を赤めてハンマーで鍛え打つ、日本古来の“火造り鋳造”はいまなお職人たちに受け継がれ、見惚れるような美しさと抜群の切れ味は、国内のみならず、海外の一流料理人たちからも一目置かれています。


引用:tkv.info

「越前打刃物の伝統を未来に伝えていきたい」という地元職人の思いから生まれた「タケフナイフビレッジ」は、“火造り鋳造”から柄付けまで、ほぼ全ての工程を体験できる、日本でも珍しい施設。ご自身の手で打った包丁を使うと、料理の時間が一層愉しくなるはずです。

施設では他にも刃物の研ぎ方教室や、13社もの刃物会社が集まる共同工房の見学など、大人でも愉しめる体験が盛りだくさん。貴重な体験を通して、越前打刃物の歴史を体感してみてくださいね。

◆タケフナイフビレッジ
・住所:〒915-0031 福井県越前市余川町22-91
・電話番号(体験予約):0778-27-7120(受付時間 9:00~17:00)
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:年末年始
・公式サイト:https://www.takefu-knifevillage.jp/

 

【越前和紙】日本初のお札に選ばれた、比類なき紙


引用:越前和紙の里 公式サイト

「ここは田畑が少ないが、清らかな谷水に恵まれている。この地で紙を漉(す)くのが良いだろう」。この言葉と共に、“紙祖神”岡本御前が越前の地に紙漉きの技術を伝えたのが、いまから約1,500年前のこと。

以来、仏教の写経用紙に始まり、公家や武家の意向で“越前奉書”という高品質な紙が作られるようになると、越前は全国でも有数の和紙の産地としてその名を馳せることとなりました。

やさしい色合いと独特の風合いを併せ持つ越前和紙は、横山大観や平山郁夫など、数々の芸術家たちが支持。なんと、あのパブロ・ピカソも、越前和紙を愛用したと言われています。さらに、明治元年には日本で初めてのお札用紙に採用され、瞬く間に人々に浸透しました。

現在では包み紙や便箋はもちろん、壁紙やふすま紙、インテリア用品など、新たな使い道が見いだされ、私たちのライフスタイルを華麗に彩っています。


引用:越前和紙の里 公式サイト

越前随一の和紙づくりの町・今立地区にある「越前和紙の里」では、紙漉き体験にチャレンジできます。色紙大から大判まで多彩なサイズの紙を作れる他、御朱印帳やうちわ、ランプシェードなど、和紙を使った小物作りも体験できます。

さらに、体験メニューの中にある“紙絵馬”は、岡本御前を祀る会館近くの神社「大瀧神社」に奉納することができます。紙漉き体験と共に、越前和紙ゆかりの地巡りを愉しんでみませんか?

◆越前和紙の里会館
・住所:〒915-0232 福井県越前市新在家町8-44
・電話番号(体験予約):0778-42-1363
・営業時間:9:00~16:00
・定休日:火曜日、年末年始
・公式サイト:http://www.echizenwashi.jp/

 

【越前漆器】時代と共に進化する、雅な塗りの技

第26代継体(けいたい)天皇がまだ皇子の頃、壊れた冠の修理を片山集落(現在の福井県鯖江市片山町)の塗師に命じた所、塗師は修理した冠と共に、黒塗りの椀を献上。その出来栄えに感動した皇子は、片山集落で漆器作りを行うことを奨励。これが、越前漆器が世に広まるきっかけになったと言われています。

その勢いは強く、最盛期には越前の漆かき職人が日本全体の半数を占めるようになったのだとか。江戸時代末期には京都から蒔絵師を招き華麗な装飾を施したり、木地作りや塗りといった各作業を分業制にするなど、工芸の中でも時代性を柔軟に取り入れ、進化してきた越前漆器。その堅牢さと優美な佇まいは、現代の食卓でも存在感を発揮します。


引用:越前漆器協同組合

漆器の歴史や製造工程を見学できる「うるしの里会館」では、木地の素材に生漆を塗り拭く“拭き漆”、独自の刀で模様を彫り金粉を載せていく”沈金”、蒔絵のような絵を描ける”絵付け”と、3つの体験を愉しめます。

館内では、漆細工の内装や家具を愉しめる和室や茶室の見学もできます。特に見ていただきたいのは、和室の格天井。花鳥風月を描いた蒔絵がずらりと並ぶ光景は圧巻です!さらに館内のショップにある1,000種類以上の商品は、全て購入OK。ぜひ、自分好みの一点を探してみてください。

◆うるしの里会館
・住所:〒916-1221 福井県鯖江市西袋町40-1-2
・電話番号(体験予約):0778-65-2727
・営業時間:9:00~17:00
・公式サイト:https://www.echizen.or.jp/

 

【若狭めのう細工】小さな原石から生まれる、無限の煌めき


引用:wacraft.jp

“めのう”とは、年輪状の模様を持つ、半透明の石英(せきえい)のこと。奈良時代から“玉(宝石)”を作る技術が秀でていた福井県若狭町では、江戸時代中期にこの”めのう”の原石を焼いて美しい色を出す技法が生み出されました。さらに19世紀になると、中川清助という人物が、「めのうを使って、もっと多彩な表現方法ができないか」との思いから、数々の工芸彫刻法を開発。動植物をモチーフとした繊細な細工を施し、”めのう”を美術品の域へと昇華させました。

若狭めのう細工の魅力は、燃え盛る炎のような、鮮やかな紅色。この独特の色合いは、鉄分を加え、200〜300度の温度で焼き付ける”焼き入れ”という作業を行うことで仕上がります。深紅のめのう細工は”縁起物”として、結婚式の引き出物や贈答品に選ばれることも多いので、大切な方への贈り物にぴったり。緑色や縞模様の”めのう”もあるので、お気に入りの石を見つけてくださいね。


引用:wakasakoubou

小浜市の職人や工房が伝統工芸の発展と明るい未来を目指して集う「若狭工房」では、めのう磨き体験を開催。2種類のサンドペーパーを使い原石を磨くことで、ペンダントやキーホルダーを作ることができます。ご自身の手で美しく磨き上げた”めのう”で、一点物のアイテムを仕立ててみませんか?

◆若狭工房
・住所:〒917-0081 福井県小浜市川崎3丁目4番 御食国若狭おばま食文化館2階
・電話番号(体験予約):0770-53-1034
・営業時間:9:00~18:00(12~2月|9:00~17:00)
・公式サイト:http://wakasa-koubou.com/

 

GFC越前パラデシアを拠点に、ものづくりの世界を体験


引用:越前打刃物協同組合 公式サイト

時代を超えて愛される、福井の工芸の魅力。それは、ものづくりの歴史を伝え育ててきた、福井の人々の努力に他なりません。GFC越前パラデシアにご宿泊の際には、ぜひ気になる工房に立ち寄って、その魅力に触れてみてくださいね。

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