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奥琵琶湖レイクシア周辺情報

滋賀観光におすすめ!米原・彦根の絶品穴場カフェ

日本でも数少ない“国宝天守”を持つ名城・彦根城や、日本百名山のひとつ・伊吹山など、歴史ある観光地が揃う滋賀県の米原・彦根エリア。毎年多くの観光客が訪れるという事もあり、実は知る人ぞ知る素敵なカフェが点在しています。

今回は数あるカフェの中でも、GFCマガジンのグルメライターが厳選した、おすすめのお店2軒をご紹介。旅行の合間のティータイムに、ぜひご利用ください。

 

【米原】喫茶去(きっさこ):店主はなんと住職夫妻!絶品お茶スイーツに舌鼓

JR米原駅東口から、さらに東へ進むこと徒歩10分。最初にご紹介する隠れ家カフェ「喫茶去(きっさこ)」は、なんとお寺の中にあります。

昭和9年、文部省により国の名勝庭園に指定された「青岸寺」。こちらの住職である永島匡宏(ながしまきょこう)さんと、奥様の彗明(えみょう)さんが「喫茶去(きっさこ)」を営んでいます。

“喫茶去”という店名の由来は、「お茶を召し上がれ」という禅の言葉から。その名の通り、訪れた人々の心を解していくような落ち着きのある店内は、お店を切り盛りされている永島ご夫妻のお人柄が、そのまま形になったかのようです。

本堂に上がり、鮮やかな緋毛氈の廊下を歩いていくと…大きな窓の向こうに、美しい庭園が!

実は「喫茶去」ではおいしいお茶菓子をいただきながら、日本屈指の名勝を愉しむことができます。

お庭の詳しいご紹介は、こちらの記事をご覧ください。

店内で一番の人気は、庭園が一望できる窓際のお席。晴れた日にはテーブルにお庭が映り込み、趣ある風景を愉しむことができます。

クラシカルな雰囲気を味わいたい方には、カウンター席がおすすめ。奥の飾り棚には茶器が飾られ、テーブルには茶釜が鎮座。昔ながらの建具を活かした造りに身をゆだねていると、お茶席に招かれた気分になります。

さて、今回ライターがお茶をいただいたのは、本堂奥に構える喫茶室

太い梁が張った天井はぐんと高く、見た目以上の広さを感じる空間。一歩足を踏み入れると、心地良い木の香りが漂います。

室内には“禅”にまつわる書籍が並んだ本棚や書作品の額装が置かれ、宿坊を訪れたかのよう。こちらの大きな窓からも、美しいお庭を拝見することができます。

手描きのイラストが愛らしいメニューを開くと、気になるスイーツが勢揃い。

「喫茶去」の店長を務める彗明さんは調理師免許を持ち、有名料理サイトで『レシピエール』の称号にも輝く実力者。しっとり濃厚なガトーショコラやなめらかなテリーヌなど、抹茶やほうじ茶を使った上品なお菓子は、すべて彼女の手作りです。今回はその中から、抹茶ぷりんと抹茶ラテのセットをいただきました。

お庭を眺めながらしばし待っていると、出てきたのはなんとも愛らしいおやつのコンビ!

お店を訪れたのがちょうど桜の時期という事もあり、お盆には一輪の桜の花が添えられていました。

この小さな心遣いが生まれたのは、匡宏さんのある思い出から。当時、僧侶という身でありながら事務職として普通の日々を送ることに葛藤していた匡宏さん。その様子を気遣った上司の方がデスクにお花を飾り、静かに励ましてくれたのだとか。

ささやかながら心温まる気配りに感動した匡宏さんは、このエピソードから「喫茶去」でメニューを提供する際、お花を添えることに決めたそうです。

それではさっそく、抹茶ラテからいただきましょう。器の中をのぞくと、にっこりとほほえむお地蔵様のお顔が。こちらのラテアートは抹茶ラテにのみ描かれているので、ご来店の際にはぜひ頼んでみてくださいね。

一杯ずつ丁寧に点てられた抹茶の香りを味わいつつ、まずはひとくち。

まろやかなミルクの甘みが広がり、次いで抹茶のほのかな苦みが訪れ、後口に残るのは静かな余韻。一杯の中で起こる味のドラマが、ゲストの感動を呼び覚まします。

さらに驚くのは、ラテの泡のきめ細やかさ!口に入れた瞬間クリーミーな泡がふわっと溶け、その食感は、まるで淡雪。泡の一粒一粒が非常に細かく表面をしっかりと覆うため、飲み頃の温度をキープしてくれるのもうれしいポイントです。

続いては抹茶ぷりんを実食。黒い器に映える鮮やかな緑のぷりんは、スプーンを軽く入れただけで、やわらかな弾力がわかります。

そのままひとくちいただくと、濃厚な抹茶の風味が口いっぱいに広がり、なんとも幸せな気分。舌触りがしっとりなめらかで、抹茶の香りとともに、のどをするんと通り抜けます。

「ラテとぷりん、どちらも抹茶味で大丈夫だろうか」と心配していましたが、まったくの杞憂。それぞれ異なる調理法で抹茶の魅力を引き出しているので、どちらもおいしくいただけます。

こちらでは住職が自ら淹れてくださるサイフォンコーヒーも名物のひとつ。お話上手の住職の言葉に耳を傾けながら、コーヒー片手に安らぎのひとときをお過ごしください。

◆喫茶去
住所:〒521-0012 滋賀県米原市米原669
電話番号:0749-52-0463
営業時間:9:00~17:00(LO.16:30)
定休日:毎週月・火曜日(不定休あり)
公式サイト:青岸寺 喫茶去

 

【彦根】芋処 芋ろう:しっとりおいしい焼き芋の秘密は、滋賀伝統の○○焼

桜咲き誇る彦根城から、夢京橋キャッスルロードを歩くこと約20分。江戸時代の城下町を再現した大通りを進んでいくと、2つ目の目的地「芋処 芋ろう」が見えてきました。

白壁と黒格子で構成された町屋風の建物を眺めていると、まるでタイムスリップしたかのよう。のれんに描かれたさつまいもの絵にも、心が和みます。

ふと入口横に目をやると、なにやら怪しげな壺が…。

実はこちら、滋賀県を代表する焼物・信楽焼の壺。「芋処 芋ろう」では、こちらの壺を使って作る“焼き芋スイーツ”が人気を呼んでいます。

そもそも、さつまいもを焼き芋にすると甘くなるのは、加熱することで酵素が働き、デンプンが麦芽糖に変化するから。

この変化は加熱段階の約60~70度で起こるのですが、壺焼きでは壺の中の反射熱により加熱温度が長く保つことができ、じっくり時間をかけて焼き上げることができます。

「芋処 芋ろう」の店内では、おいしい焼き芋を仕上げるため、いくつもの信楽焼の壺がスタンバイ。お客様の注文を今か今かと待っていました。

店内に入るとまず感じるのは、焼き芋の甘い香り。「芋処 芋ろう」では店内で食べられる焼き芋スイーツの他、大学芋や芋けんぴ、新感覚の“焼き芋ドリンク”など、テイクアウトスイーツやお土産も充実しています。

極上の焼き芋スイーツを作る決め手となるのが、さつまいも選び。この日店頭に並んでいたのは、茨城県旭村産のさつまいも。この村は鹿島灘の温暖な気候と肥沃な大地に恵まれており、上質なさつまいもの産地として知られています。

焼き芋やスイーツに使われていた品種は、シルクスイート、ふくむらさき、紅はるか、甘十郎の4種類。中でも今回は“紅はるか”を使った焼き芋ブリュレをいただきました。

スイーツのベースとなる紅はるかは、高い糖度とすっきりとした後味が魅力。特に糖度は他のさつまいもが10度前後であるのに対し、紅はるかは生芋の時点で30度、焼き芋にすると50~60度にもなる破格の甘さ!

“紅はるか”の名称は、通常のさつまいもに比べ糖度が“はるか”に高いことからつけられており、甘さに関して他の追随を許さないことがわかります。

「芋処 芋ろう」では、そんな紅はるかの焼き芋を贅沢に丸ごと一本使用。縦半分に切った焼き芋に砂糖をふりかけ、バーナーで炙りカラメルに。さらにその上にミルクジェラートとおさつチップをトッピングしています。

カウンターで焼き芋ブリュレを受け取り、さっそく2階のお座敷へ。

できたてのブリュレはお芋の黄金色とカラメルの飴色が相まって、まるで夕焼けのような美しさ!

まずは何もつけずに、そのままひとくち。パリッと香ばしいカラメルと、しっとりなめらかな紅はるかが絶妙なコンビネーション!焼き芋にすることで、紅はるかの持つ甘みが倍増しています。

続いて、ミルクジェラートをディップして、もうひとくち。さっぱりとした味わいのジェラートが紅はるかの濃厚な甘みを包み込み、食べやすさがアップしました。

合間には、おさつチップでお口直し。さつまいも本来の素朴な風味が、甘みをリセットしてくれます。

ボリューミーな見た目で食べきれるか不安になりましたが、食べていくうちに味や食感の変化を愉しめ、あっという間に完食。こちらの焼き芋ブリュレはカップでいただくミニサイズもありますので、ぜひご賞味ください。

◆芋処 芋ろう
住所:〒522-0064 滋賀県彦根市本町1丁目7-32
電話番号:050-8885-2884
営業時間:11:00~18:00
定休日:毎週火曜日
公式サイト:芋処 芋ろう 公式Instagram

 

GFC奥琵琶湖を拠点に、知る人ぞ知る穴場カフェめぐりへ

今回は、米原・彦根にある、ティータイムにおすすめの穴場カフェを紹介しました。

いずれのお店もメニューのおいしさはもちろんのこと、お庭を鑑賞したり古き良き街並みを堪能したり、米原・彦根の美しい情景を愉しみながら味わえるところが魅力的。お腹も心も満足できる、憩いの時間をご堪能いただけます。

GFC奥琵琶湖レイクシアにご宿泊の際は、ぜひ観光の合間にお立ち寄りください。

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