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淡路島グランデシア周辺情報

GFC淡路島から行く、国生み神話の島・沼島の旅

淡路島の南3キロほどの海に浮かぶ小さな島、沼島

古事記に記された「国生み神話」伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊邪那美(イザナミノミコト)が夫婦になり、最初に作ったという「おのころ」島が、淡路島とも沼島ともいわれています。

GFC淡路島グランデシアからも近い神話の島、沼島へ旅してみましょう。

 

沼島汽船で海を渡る

沼島へ渡るには、フェリーに乗るため淡路島南部の沼島汽船「灘ターミナル」へ行きます。マップなどでは「沼島汽船 土生(はぶ)港乗り場」と表示されます。

GFC淡路島グランデシアからは、下道でおよそ40分から50分です。港に隣接の駐車場に一日500円で停めておくことができます。

淡路島には鉄道がありませんが、中部には洲本市のコミュニティバス、南部にはらんらんバスというコミュニティーバスが頻繁に走っています。バス停「沼島汽船前」まで、何度か乗り継いで行くこともできます。この場合は600円の1日フリーパス券がお得です。

フェリーの時刻はおおよそ1時間に1本、沼島までは10分で到着します。

鳴門海峡と和歌山湾との境界あたりの海は波が落ち着いて快適なクルーズです。

沼島は小さな島で、人口はおよそ400人、フェリーが着く沼島港周辺に民家も集中しています。

島の人たちはほとんどが漁師さんとそのご家族で、港を歩くと漁師さんたちの話し声が耳に飛び込んできます。沼島に限らず、漁師さんの声が大きいのは、船での会話で自然と大きくなるそうです。

時間が許す方は、島の周囲10キロを漁船で巡る奇岩クルーズ「おのころクルーズ」をチャーターしても楽しめると思います。運営する漁師さんの都合や乗船人数などもあり、必ず事前に予約が必要ですのでご注意ください。

◆沼島汽船 灘ターミナル
住所:兵庫県南あわじ市灘土生字東浜1-10先
電話番号:0799-56-0644
公式サイト:http://nushima-yoshijin.jp/go_kisen

◆洲本市コミュニティバス
住所:兵庫県洲本市五色町都志203番地・五色庁舎
電話番号:0799-33-0160(代表)
公式サイト:https://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/kyoudou/ranranbus.html

◇観光のお問い合わせ
住所:兵庫県南あわじ市福良甲1528-4・南あわじ観光案内所
電話番号:0799-52-2336
営業時間:9:00~17:00
定休日:火曜日、年末年始

 

拝殿の絵画ギャラリー~沼島八幡神社

港から歩いてすぐのところにある沼島八幡神社、鳥居から門を通っていく石段が100段近くあります。

登り切って振り向くと、港が一望でき、対岸の淡路島が見えます。

永享8年(1436年)梶原俊景(かじはらとしかげ)が創建した、ご祭神は海上安全、四季豊漁の神様です。

神社の裏手の森には樹齢200年を超える「スダジイ」や「タブノキ」が生い茂り全国的に有名です。この森は、神社の創建よりはるか以前から、島民によって守り続けられてきた神域でとても大切にされているとのことです。

拝殿には、神話のことやお祭りのこと、江戸時代に描かれた沼島の全景図など、沼島の歴史と現在がイメージできてしまうような絵画がぐるっと取り囲むように展示されていて、ずっと見ていられるような空間でした。

実はここは、滋賀県湖北の古戦場、賤ケ岳(しずがたけ)と深い関係があります。1583年、賤ケ岳の戦いで勝利をおさめた豊臣秀吉は家臣の脇坂安治(わきさかやすはる)「淡路守」に任じ、淡路島を与えました。脇坂は北近江・現在の滋賀県長浜市出身で、賤ヶ岳の七本槍の一人として有名になりました。

淡路とは、都のある畿内から阿波の国すなわち徳島へ行く路という意味で、どうやら淡路という地名はこのころ一般化したようです。

「淡路守」は淡路を領有しますが、一番の役目は 奈良・京都・大阪を守るために大阪湾という海路を見張る役目です。そのためには海路の出入り口にあたる沼島を大切にする必要がありました。 島の人々は昔から、ふだんは漁師として働き、時には「沼島水軍」として海路を守る役割も担っていました。

脇坂はこの沼島と漁師たちを大変重要視していたといいます。沼島の漁業組合「沼島底網組」が代々この正面絵馬奉納を続けています。

◆沼島八幡神社
住所:兵庫県南あわじ市沼島2521
電話番号:0799-57-0146
公式サイト:https://www.awaji-web.com/index.php?sightseeing_nushimahachiman-jinjya

 

いよいよ国生み神話ゆかりの~おのころ神社へ

おのころ島といわれる沼島の聖地、パワースポットが、沼島南部の山の中にあります。おのころ神社は、山道を10分ほど登っていきます。

漢字で書くと、“自凝神社”となるようです。

社殿が建つ境内へ続く最後の直線階段が、天へと続く階段のように見えます。

参拝する拝殿の奥には、伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊邪那美(イザナミノミコト)の夫婦が祀られている本殿があります。草木に囲まれ、神聖な雰囲気です。

向かって右方面へ続くけものみちを進むと、伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊邪那美(イザナミノミコト)の石像があり、さらに奥には沼島から出征し先の戦争で命を落とした方々の供養塔があります。

神話の話とはいえ、日本の国がこの場所からはじまったかと思うと感慨深いものがあります。

◆おのころ神社
住所:兵庫県南あわじ市沼島73
※社務所などはなく、連絡先はありません

 

自然にできたとは思えない奇岩~上立神岩

上立神岩(かみたてがみいわ)は、沼島の港とは反対側にある、高さ約30mを誇る国生み神話の象徴とも言える巨岩です。港からは歩いて20分から30分ほどですが、行きは登りになります。

矛のように先端が尖っており、その形状から伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊邪那美(イザナミノミコト)が国生みの際に使った「天の沼矛」、あるいは2人が夫婦の契りを交わした際に周囲を回った岩「天の御柱」ともいわれています。

いずれにしても、日本で最初の夫婦が共同作業をおこなった場所であり、しかも中央にあるくぼみがハートの形に見えることから、縁結びや結婚、恋愛成就のパワースポットにもなっているというのも頷けます。

見れば見るほど、先端が尖った奇妙な形で、自然にできたのでなかったらやはり神様のしわざなのかな、と思えてきます。おのころクルーズで沖合から眺めてもきっと素敵だろうと思います。晴れていれば、うっすらと紀伊半島が見えます。

ここからあと10分ほど山を登れば、島でいちばん高い位置にある展望台へ行けます。

◆上立神岩(かみたてがみいわ)
住所:兵庫県南あわじ市沼島
電話番号:0799-52-2336
公式サイト:https://www.awajishima-kanko.jp/manual/detail.html?bid=48

 

沼島グルメと人々の暮らし

島は車で移動するほど広くないので、車は走っていませんし、そもそも道路がありません。島の人たちの住宅は港周辺の平地部分に集中して建てられ、車が通る必要がないので人や自転車が通行できる路地になっています。ゆるやかに坂道になっているので、尾道などの風情ある路地を思わせます。

沼島は、島全体が美しい自然で囲まれ、各所から海も見えるのでハイキングコースとしては非常に気持ちよく理想的です。おススメは、午前中から出て昼前くらいに上陸、そして夕方くらいのフェリーで戻る、半日滞在のイメージです。

沼島には海鮮丼屋さんや民宿食堂など数件ありますし、春から夏にかけては鱧すきコースという名物もあります。

ただ、不定休・予約制だったり時間帯によっては閉まっていたりしますので、来店する際は予約を入れることをおススメします。

初めて行く際や予定を決めずに島へ渡る際はお昼にお弁当などを持っていった方がいいかもしれません。自動販売機はありますが、コンビニエンスストアや売店はありません。ピクニック気分で山の上から海を眺めながらのランチもおすすめですよ。

◆海鮮漁師料理 水軍
住所:兵庫県南あわじ市沼島2402
電話番号:0799-57-0338
(土曜日)以外予約制
ランチ/11:30~14:30(L.O.14:00)
ディナー/18:00~21:30(L.O.21:00)
公式サイト:https://www.awajishima-kanko.jp/manual/detail.html?bid=48

 

まとめ

沼島には、今回ご紹介したほかにも信仰を集めるスポットがあります。港からすぐの高台にある厳島神社の松は見事な枝ぶりです。神宮寺や蓮光寺などの、沼島八十八ヶ所巡り淡路四国八十八ヵ所霊場もあります。

沼島は一度訪れると何度も行きたくなるような不思議な魅力となつかしさがあります。

GFC淡路島グランデシアからぜひ訪れてみてください。

この記事を書いた人
かのまお
放浪ライター。年の半分は福井や滋賀など関西~北陸を中心に放浪しています。尊敬する人は山下清。小説も出版してます。

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