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越前パラデシア周辺情報

【レトロな街並みが人気!】福井・三国湊きたまえ通りのおすすめスポット

福井県の坂井市にある三国エリアは江戸時代から北前船の寄港地として栄えました。現在でも当時の面影を残す名建築が揃う街並みを見ることができます。また、時代や人が変わっても、水運に使われた河や海はそのまま残っています。福井に残るレトロな街並み、パワースポットやグルメもある三国を巡ってみます。

 

レトロな街並み、三国湊きたまえ通り

200年前の生活が残る「旧岸名家」


明治から大正にかけて材木商で富をなした商家です。通りに面した部分がお客さんとの商談に使われ、すぐ奥は居住部分になっています。さらに奥には蔵があり、九頭竜川の船から直接積み荷の上げ下ろしができるようになっていたといいます。


商談部分は通りからそのまま土間になっています。そろばんを弾いて値段交渉したり見積もりを提示したり、昔の朝ドラ「おしん」の奉公先を思い出します。


商談スペースの隅には「三国車箪笥」という、車輪が付いた三国独特のタンスがあります。これは、川が洪水で溢れたときにすぐ貴重品を避難させるためです。


居間には船箪笥があります。これは洪水の時に水に浮いて中のものが濡れない構造になっているそうです。


窯炊きの台所は上部に窓があり、換気できるようになっています。当時はまだ水道はなく、台所の横に井戸があります。ボランティアガイドさんによるとこのあたりは最近まで井戸を使っていたところもあり、その気になれば今でも水を汲み上げることができるそうです。


お風呂は薪を焚いて沸かすいわゆる五右衛門風呂で、福井特産の笏谷石(しゃくだいいし)が使われています。かなり狭いお風呂ですが、これは主に使用人向けのもので、主人や家族は銭湯に行っていたそうです。情報収集が目的だったようです。


居住部分は和室の続き間が並びます。この奥には中庭があり、その先に商売用の蔵がありますが、蔵は通常公開されていません。


居住部分の2階には地元ゆかりの文学関係の資料が展示されています。岸名家の主人は俳句などが趣味の文人で、この2階を文人らが集うサロンにしていたそうです。

三国の繁栄と没落を語る「マチノクラ マチノニワ」


「マチノクラ マチノニワ」は、およそ300年前から100年前、江戸の半ばころから明治までの三国湊関係の資料と地元の文学者の作品などを展示しています。さらに、竹下景子さんによるドキュメンタリー仕立ての歴史紹介映像が流れています。古い蔵を改造した館内では、階段や壁に資料が展示されています。こちらもボランティアガイドさんが説明してくれます。


実は福井県は、優れた文学者を幾人も輩出してきました。三国で生まれた小説家・詩人の高見順さんはこの近くに生家が保存されています。タレントの高見恭子さんの父です。直木賞作家・水上勉さんは若狭出身、芥川賞作家の津村節子さん、共産党員でもあった中野重治さんは坂井市の丸岡出身です。福井県は学力レベルで常に全国トップレベルで、読書量も多いと聞きますが、文学的な風土が培われてきたのかもしれません。


現在でも、現代詩人の荒川洋治さん、絵本作家のかこさとしさん、覆面作家の舞城王太郎さん、「羊と鋼の森」で本屋大賞を受賞された宮下奈都さんも福井県出身です。


北前船の模型がよくできていました。

県内最古のコンクリート建物「旧森田銀行本店」


森田銀行本店は北前船の船主だった森田家が100年前に建てた鉄筋コンクリートで、国の登録有形文化財に指定されており、現在ではギャラリーやコンサートに使用されています。


木造の旧岸名家とはまた違った味わいのレトロ感があります。コンクリートなので木の柱がなく、丸型の石柱以外は白い漆喰で塗られています。


天井は豪華な漆喰模様です。建物に入った瞬間に海外に来たような感覚になります。


2階は限られた人しか入れなかったという豪華な会議室があり、天井を間近で見ることができます。

三国提灯の「いとや」


旧岸名家や森田銀行本店のレトロ通りから1本北の通りに、三国提灯のいとやさんがあります。三国提灯は三国祭りを支えてきた福井の郷土伝統工芸品です。


店内には多彩なタイプの提灯がたくさん。斜め向かいには本格的な工房があり、予約をすると提灯作り体験ができます(所要時間:約2時間)この工房の奥では、「灯」という名前のレストランも経営されています。

◆三国湊きたまえ通り
一般社団法人DMOさかい観光局:https://kanko-sakai.com/feature/detail.php?id=4

 

レトロな街並みでグルメ・三国バーガー

マチノクラの隣「三国湊座」


三国バーガーで有名な三国湊座は、マチノクラの隣にあります。(2023年12月現在は看板工事中)


店内はロフトタイプで、アメリカンな雰囲気です。


三国バーガーは、福井県産のビーフと国産豚肉のパテ、米粉のバンズ、自家製BBQソースで作られます。注文を受けてから、中が見える厨房で店員さんが作っていました。厚みは15センチほどあるでしょうか。ぎゅーっと押さえて食べます。


野菜もおいしいのですが、やはりひき肉のパテの味が深いです。自家製ソースとマヨネーズ和えが絶品のおいしさでした。

 

三国湊近くのパワースポット

三国駅前の「氷川神社」


えちぜん鉄道「三国」駅の駅前にあるのは氷川神社です。もともとは薬師堂と呼ばれ、本尊は薬師如来でしたが、明治の神仏分離、廃仏毀釈で神社になりました。健康延寿、交通安全などにご利益があります。氷川神社といえば埼玉県の大宮に総本宮があり、埼玉、東京の順に関東に多い神社のイメージですが、3番目に多いのは福井県だそうです。

◆氷川神社
住所:福井県坂井市三国町北本町1-4-30
ホームページ:https://genbu.net/data/etizen/hikawa_title.htm

三国祭りの「三国神社」


三国神社三国エリア一帯の総鎮守といっていいシンボル的な存在です。三国祭りでも中心になります。えちぜん鉄道の三国神社駅から歩いて10分ほどです。車で行く場合は駐車場がありますが、少しわかりにくく、正面の鳥居を見て右へ曲がり、やや細い道を50メートルくらい走ると看板が出ています。


鳥居をくぐると2層の門です。北前船の交易で財を成した三国湊の商人らが寄進して建てられました。三国の宮大工たちが総力をあげて作ったという通り、3段の組み物や2重の垂木と裏甲、さらに2段とも放射状に組む「扇垂木」、とかなりの手間がかかっているのがわかります。


拝殿は妻と唐破風が付いた、複雑な形になっています。福井の神社にはこのタイプが多く見られ、ほぼ銅板の屋根です。福井には地元の越前瓦があり、実際にお寺や一般の住宅には越前瓦が多いのですが、神社だけは銅板が多くなっています。なぜならこの複雑な形や曲線を出すのに瓦では小回りが利かず、加工しやすい銅板が採用されたと考えるのが自然でしょう。


神社の一番奥にある木立神社の建物は足元の基礎の部分がちょっと変わった作りになっています。本来は屋根の軒を出すための3段の組み物が床下に使われています。しかも簡略化したものではなくわざわざ本格的に作っていますので不思議な光景です。理由はわかりませんが、見栄え良く柱の足元を腐食から守るためかもしれません。

◆三国神社
住所:福井県坂井市三国町山王6丁目2-80
ホームページ:http://www.mikunijinja.jp/

 

まとめ


三国湊は小さな町で、全国によくある宿場町や飛騨高山の古い町並みとは違う独特の雰囲気があります。えちぜん鉄道の三国港駅に現れる通り、このあたりは三国港と表記され、三国湊と混同されますが、正確には港とは海の部分を指し、湊は陸の部分を指します。町名は三国町で、国土交通省の港湾名称は三国港とされています。

かつてこの地を訪れた司馬遼太郎は、「なぜ、町名を決めるときに、古来から続いていた『三国湊町』としなかったのか、まことに惜しい」と「街道をゆく」に書き記しています。
しかし最近「三国湊町」は地元の人たちによってかつての活気を取り戻そうとしています。「GFC越前パラデシア」をご利用の際には、ぜひ足を運んでみてください。

この記事を書いた人
かのまお
放浪ライター。年の半分は福井や滋賀など関西~北陸を中心に放浪しています。尊敬する人は山下清。小説も出版してます。

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